ブログ

「手床」に「板入れ」 畳の豆知識

2017.9.19(火)

こんにちは!!前回に引き続き 三男 喜三郎です。

「手床」・「板入れ」
畳屋さん以外の方には全くなじみのない言葉が、
題名に並んでいますね (;^_^A

「手床」は前回説明した通り
手で作った床の事です。

「板入れ」とは
「框」と呼ばれる縁のつかない側に
檜板を縫い付ける作業の事です。
これは、畳の角が丸くならないように補強するためにつけます。

IMG_3702

IMG_3721

前回の記事に書いた「手床」にも「板入れ」がしてありました。

本来、替えの際には、畳屋が再度寸法を合わせ、
板を動かないようにしめなおします。

片方の「手床」にはしめなおした跡がありましたが、
もう片方にはありませんでした。

手間が掛かる。「板入れ」を知らない、できないなどの理由で
畳屋さんの中には、この板を取り外してしまわれる方もいらっしゃるのです。

伝統的工法を受け継ぐという面では、非常に残念なことです。

今回見た、「手床」についていた板の縫い止め穴も 12個と、15個で
ちょっと少ないように思いました。
70年以上前の「手床」なのでこんなものなのかもしれません・・・

今回は、2件とも畳新調だったので、板入れすることはなかったので
参考までに、「板入れ」の写真です。
IMG_2818
髙見君技能試験の時

CIMG2152
一畳屋では年に数回、板入れの手縫い実習を行っています。

今後も、畳の技能の伝承と継承にも力を入れていきたいです。(喜三郎)

「手床の畳」 畳職人の独り言

2017.9.15(金)

こんにちは! 三男 喜三郎です。

京都の畳修行から、熊本に帰省してはや10年

なかなか目にすることのなかった、「手床」の畳に
一週間で2件も出会いました。(;゚Д゚)

「手床」とは、文字通り 機械は使わず手で作った「藁床」の事です。
※床とは畳の土台です。現在は機械で作るので、手床はほぼないのです。。。

IMG_3697 - コピー

IMG_3696

1件は雨漏りによる損傷が激しく、新調になりました。

もう1件のお客様は畳表替えになりました。

どちらも築100年以上のお宅です。

床から帰るのはお客様が生まれて初めてとのこと

つまり、70年~100年前の「手床」ということになります。
現在の機械づくりの藁床の寿命は、だいたい30年~50年

そう考えると、手床の丈夫さがわかります。

熊本に帰って4000件以上の畳のお仕事をさせていただきましたが、
「手床」に出会ったのは5件です。
とっても貴重なとこなのです。

【京都では4年間でもっと多くの「手床」に出会いました((笑))】


私たちの祖父にあたる2代目 亀井 重男は「手床」を作っていたそうです。

3代目の父 亀井 伸生「畳屋」になるころには、
機械化と分業が進み、機械で作った床を仕入れるようになり、
私たちは手床は作れません。

伝統工法が失われていく怖さと、寂しさを感じます。

畳の手縫いがそうならないように技術を伝承していきたいです。
次回は、板入れ畳について書きたいと思います。

八代イ草刈り取り研修 その3

2017.7.19(水)

本日は、イ草を手狩り風景を連続撮影したものをご紹介いたします。

CIMG2420

CIMG2421

CIMG2422
このように、イ草の束を8束刈り取ります
CIMG2423

CIMG2424

CIMG2425

CIMG2426

CIMG2427

イ草を束ね振ったり、体に当てたりしながら、短い草を落としていきます。

落ちた草は畳表にはなりません。のちに焼いて畑の肥料となります。CIMG2428
長い草の束をひもで束ねます。

CIMG2429
3人が抱えているイグサ全部でようやく畳表1畳分ぐらいです。
この作業のひたすら繰り返しです。今は機械が入れないところのみしか手狩りはしませんが、
30年前は大勢のバイトを雇いこの作業を行っていたそうです。

機械化が進んだとはいえ、植え付けから、刈り取り、製織。
畳表ができるまでには本当にたくさんの手間、愛情がかけられています。

研修を通してさらにそう感じました、研修会を企画してくださった問屋様、繁忙期に農業素人を
快く受け入れてくださった、イ草生産者の江嶋様ご一家、本当にありがとうございました。

やっとできた畳表を、1枚も無駄にすることなく、私たちの畳への愛情もプラスして、
これからもお客様に届けていきたいです。(光子)

梅雨も和室を快適に過ごす方法

2017.5.22(月)

もうすぐ、梅雨の時期になりますね。
梅雨といえば、気になるのはカビの問題です。

カビ の発生条件は、温度 ・湿度 ・空気(酸素 )・栄養分です。
特に温度と湿度が重要な要素といえます。
温度(室温)が、20~30度 で、なおかつ湿度が75%以上、この条件が継続的に続いた場合に畳表表面にカビが繁殖しやすくなります。

和室での部屋干しはカビの原因となります。できるだけお控えください。

畳が湿気を吸ってじめっとした場合は、乾拭きしてみて下さい。
湿気が布に移り、畳がさらっと気持ちよくなります。

昼寝8
さらっとした畳で昼寝もいいですよね(^^)

濡れたタオルや、雑巾では畳を拭かないでください。

天然イ草の畳表は、 空気の吸収・放出を自然に行う性能があり 、「 空気中 のホコリ を吸収付着」「 湿気を調節」する生質を持っています。
当然これ は日本の風土から すると快適なのですが、 反面湿度が極端に継続する場合は、 どんどん湿気を吸収してしまいます。
新しい畳表ほどこの能力は高く、 古く使われた畳表はイ草が潰れてこの機能が衰えています。
よって新しい 畳(畳表)ほどカビ が発生・繁殖しやすいのです。

特に、一年以内にイグサで畳替えをされた方は、カビを発生させないために以下のことにお気を付けください


① 5月の下旬から9月 の湿気の多い期間はお部屋を乾燥させるために除湿機・エアコンなどを使い除湿に努めてください。
締め切った状態で、できれば一日中お願いします。

② 畳の部 屋 を 使って下さい(^^)/ 人 が 歩 い た 所 や 、いつも使っている場 所はカビが生えません 、
しかし箪 笥やテレビの裏など はよく生えます 。お気を 付けください 。

③ 洗濯物の部屋干しは避けて下さい。

④ 梅雨の晴れ間も窓は開けないで下さい。外気の湿度は高いです。
締め切って除湿に専念して下さい。
なにせ1年目は表皮が軟く蘭草の中の繊維もスポンジのようになって水分をたくさん蓄えますから
湿気を 必要以上に吸わせない事がポイントです。

⑤ 畳の部屋の掃除はこまめに (乾拭きが一番良いです )ダスキンや、クイックルワイパーなどでもよいです。

⑥ 湿気の多い時期、畳の上にカーベット、絨毯、上敷きなどを敷かない。
また、 カビ が発生するとカビ を餌とする ダニも発生しやすくなります。

カビ 対策=ダニ予防策です。

カビ の発生に 気を付けて快適に 和室をご利用ください。

それでもカビが発生した場合はお気軽にお問いあわせください。

投稿者: 畳 豆知識

畳のお手入れ方法 畳に家具の跡がついてしまった場合

2017.5.12(金)

テーブルや、家具置いた跡が畳についてしまうことよくありますよね。

実は、へこみはご家庭でも直せるのです。

補修する方法を2つご紹介します。

補修手順1
1,霧吹きをへこんでいる箇所に2~3回吹きかけます。
2,手で水をへこんだ個所になじませます。
3,ドライヤーで温風を当てます。

このやり方は、裏技を紹介する番組、「伊藤家の食卓」でも紹介された方法です。
(めちゃめちゃ懐かしいですよね、この番組わかるのは30代以上の方でしょうか?)

補修手順2
タオルの上からスチームアイロンをかける。

補修手順3
厚い蒸しタオルで抑える

3つの方法ともイグサが水分を含むと膨らみ、乾燥すると元の形状に戻ろうとする性質を利用したものです。
イグサの芯の部分はハニカム構造と呼ばれるスポンジのような形状をしており、
なんと、コットンの3倍の吸水性があるんですよ(;゚Д゚)

補修作業は、畳の膨らみ具合を見ながら行ってください。
※新しい畳だと、水分と熱を当てたところが変色する可能性もあるのでご注意ください!!


『 畳へこみ補修 』で動画検索すると、それぞれの作業を説明したものがたくさんアップされています。
とても分かりやすいのでそちらも、参考にしてみてください。(光子)

投稿者: , 畳 豆知識